2021/10/11 17:39

こんにちは。

革と珈琲のSCENTです。


今、コーヒーは私たち日本人の生活に馴染み深いものです。

ではもともとはエチオピア発祥といわれ、外国の飲み物だったコーヒーはいつ日本に伝わってきたのでしょうか。


少し意外かもしれませんが、江戸時代初期だといわれています。


西暦ですと1640年代になります。




ちょんまげとコーヒー

江戸の初期ですから当時日本は鎖国をしていました。


ではどうやって伝わったのでしょう?


鎖国中の日本にも唯一、世界との貿易窓口がありました。


長崎の出島です。


学生時代の歴史の授業が懐かしいですね。


1571年にポルトガル船が訪れて以来、世界とのつながりによって発展した長崎の出島。


日本人とコーヒーの出会いはここで起こったのです。



江戸の人々には流行らなかった


しかし、江戸時代初期というとそれこそ時代劇のような暮らしぶりを思い浮かべる方が多いかと思います。


お茶はイメージできるけれどコーヒーを飲んでいるのは想像つかない、、。


実はイメージ通りで、その頃の日本人にコーヒーは流行りませんでした。


今でもコーヒーが苦手な方もいらっしゃいますが、当時の日本人にとってその特有の香りや苦味はなかなか受け入れられなかったようです。


鎖国という時代背景から受ける人々の心理的影響もあったのかもしれませんね。




時代の流れが変わって

そして時代は変わり明治時代


明治に入ると鎖国は終わり、より多くの人々が西洋の文化に触れる機会が増えてきます。


当然コーヒーを知り飲み始める人も多くなり、徐々に広まっていきます。


ですがこの頃はまだ上流階級の人々しか飲めないものだったようで、一般に普及し始めるのは明治時代末期でした。


そして19世紀、日本で最初の本格コーヒー店として有名な可否茶館が上野にオープンします。


ここから純喫茶ブームも手伝って、お茶のようにコーヒーも飲む文化が今に続いているのです。




一杯のコーヒーに感じるロマン


長い歴史の中で世界に、そして日本に広まっていったコーヒー。


当たり前のようだけれど、いまコーヒーを誰でも知っていて毎日飲まれているってなんだかすごい気がしてきませんか?


そんな風にロマンに浸るコーヒータイムも楽しい気がします。


読んでいただきありがとうございました。